変形した関節

 

 

こんにちは!片平です。

 

施術においては、
よほど構造を無視したことをしない限り
壊してしまうということはありません。
 
ただし、壊しはしないけど
成果が出ないということは多々あります。
 
では、何が影響して成果が出ないのでしょうか?
 
あなたはいつのまにか・・・
相手の術中にはまっているのかもしれません。
 

最近いただいた質問

 
ーーーココカラーーー
 
一番悩んでいるのは、お年寄りの
変形した関節に何処までアプローチしたらいいのか。
 
力加減は?
パ―フェクト整体なら何処まで修復出来るのか?
 
私の技術が上がれば可能なのか。等です。
 
技術が無いからなのは分かっているのですが。
毎日思い知って居ります。
 
ーーーココまでーーー
 
さあ、先生がこんな質問を受けたら何とお答えしますか?
 
技術的な部分についてお答えすることも可能でしたが
ご質問の先生は優秀な先生だったため
あえて技術的部分には触れずにマインドの部分に焦点を当てお答えしてみました。
 
技術の質を高めるのは技術者としては当たり前の努力です。
ですから、それをやめろと言っているのではないことを前提に読んでくださいね。
 

技術は大事! マインドセットはもっと大事!

 
以下私の答えです。

 
はい、そうですよね。特に高齢の方は悩ましいです。
とても不思議なのですが、そして、ハワイの先生もそうなんですが、
高齢者がすっかり治ると思っている点。
 
そんなはずはないんです。
 
腰曲がりが伸びないのと同じで変形した関節(例えば膝関節)がスッキリ若い頃のように戻ることは稀です。
 
そこで大事なのは、患者さんがどこまで良くなりたいと、思っているかです。
 
変形は、ご自分の生活習慣で招いているいる場合がほとんどなので、
私が現役だった頃は初回問診の最初の段階で質問していました。
 
「どこまでよくなりたいですか?」
 
と、患者さんの希望を伺います。
 
その上で
 
「よもやまさか、若い頃のような脚になりたいわけではないですよね。」
 
「これほど変形していたら痛みがゼロのなるのも厳しいです。どのくらい良くなったら満足ですか?」
 
と、先に患者さんにゴールを決めてもらいます。
 
経験に照らして、患者さんが設定したゴールまで行けそうなら施術するし
行けないと判断した時は、
 
「今日一度施術を受けてみて自分に合うかどうかご判断いただき、通院はご自分で決めてくださいね。」
 
と、伝えてから初回施術に入っていました。
 
残念ですが、私たち全員、どなたも若くならないのと同じで、
高齢者の変形した骨が戻るには非常に厳しいものがあります。
ただ変形は治らなくても、痛みは取れることがほとんどなので、
痛みが今100だとして、20くらいまで減ったら満足というなら引き受けるとかそんな判断をしていきます。
 
多くの場合、痛みが取れると変形はだいぶ小さくなってきます。
でも、変形矯正を最初から目的にするととっても術者の精神的負担が大きいです。
 
大切なのでもう一度書きますね。
 

変形矯正を最初から目的にすると
とっても術者の精神的負担が大きい。

 
痛み除去を目的にすると、変形もある程度治ることが多い
 
変形矯正を目的にすると、変形が100%に近く良くならないと満足してもらえない
 
こんなことになるんです。
 
ここは超大事です!
 
だから、もし同様のお悩みのをお持ちの先生はあくまでも私の考え方ですが参考にしてください。
 
なぜ、この矛盾が起きるのか?
 
答えは簡単です。
 

変形させたのは、施術者ではなく患者さん本人!!

 
だから、変形を直すことができるのは患者さんご自身だけなんです。
施術者は、痛みを軽くして、変形させた原因や、悪しき姿勢を指摘し
自分で治せるようにアドバイスするだけ。
そのスタンスでいれば、精神的に追い込まれない状況でいられます。
 
痛みが取れないのも、変形が良くならないのも、ぜ~~んぶ施術者の責任!
 
こんなの、どう考えたっておかしいでしょう?
 
ちなみに、こんな時は最初に謝るというのが、精神的負担を軽くするコツです。
(実際には謝る必要もないのですが。。。)
 
「どうしよう?こんなひどい人見たことない。。。。
 頑張るけど、期待ほどうまくいかなかったらごめんなさいね。」って感じです。
そうすれば、もう少し気持ちが楽な状態で、施術ができるのではないでしょうか?
 

結局優しくていい人が罠にはまる

 
こんな風に、精神的に追い込まれていくのは結局優しくていい先生なんです。
以前の私もそうでした。いい人すぎたんです。(><;
そして結局、無理難題を突きつけられ精神的に追い込まれ、肉体的にボロボロになっていきました。
 
その中で気づいたんです。
 
死亡診断書が書けるお医者さんでさえ、
薬を出したら「様子を見ましょう」と言うだけで責任取らない
 
なのに・・・なぜ?
 
診断書を書けない立場の私たちが、
そこまで追い込まれた気持ちで施術する必要があるのか?
 
さらに、私たちの施術料は医師よりもとっても少額です。
(医師からの請求は保険だから患者側は目くらましにあっていますが。。。)
 
それなのに、
 
「医者じゃないんだから、安い料金で当たり前だろう?さあ、治せ、何とかしろ!」
と、詰め寄ってくるのは患者さんのマインド設定がオカシイと言うものです。
 
お医者さんよりも高いお金を払って、
よくなるまで指示通り何度でも通うから
「治してくれ!」って言うなら理解できます。
 
無理難題を言ってくる患者さんほど医師の前では、
何を言われても「はい、はい」と言って帰ってくるのに
そのウサを晴らすかのように私たちに色々注文をつけられても、
「困りましたね」ってしか言いようがありません。
 
またそういう方に限って、
二日後に復職しなくてはいけないとか、
差し迫った状況になってからやってきます。
 
だから、お客様のその価値観を変えてもらうのに、
上記で書いたようなことを、あえて言うようにしているんです。
 
「医師でも、他院でもダメだったのに
 そんなサクサク治るわけないでしょ?」
ってことを理解してもらってください。
 
そして、
 
マインドが合わない方は、上手にお断りできる環境を作る
それが、お互いのためだと思います。 なぜこんなことを言うかと言うと
 

体の不調の80%は、実は潜在意識によるもの

 
だから、こんなに辛いんだってことを無意識に自慢したかったり、
見せびらかしたかったりする人は結局はよくなれないんです。
ただ。。。無意識だから本人も気づいていません。
(だから、それを指摘したり責めたりしないでくださいね。
 治せない理由を患者さんのせいにする先生は信用されませんから)
 
くれぐれも、あなたが治せないことを、
相手の潜在意識のせいにして、言葉や態度に出してはいけませんよ。
 
ですが、患者さんのその辺の心理をどう見抜き、
どの辺で良しとしてもらうかを決めないと自分が苦しいばかりってことになります。
逆に、患者さんにすれば、実は触れられたくない部分の
コミュニケーションがうまく取れていると治りがいいのも事実です。
 

まとめ

 
施術においては、よほど構造を無視したことをしない限り、壊してしまうということはありません。
 
ただし、壊しはしないけど、成果が出ないということは多々あります。
 
では、何が影響して成果が出ないのでしょうか?
あなたは、自分に非があるかのごとく、ビクビク怯えた状態で施術を試み、
いい結果が出ると想像できるでしょうか?
 
術者は当然ですが、自分の能力の最善を尽くします。
必要な施術は行います。原因も突き止めて差しあげましょう。
変形が良くなるためのアドバイスもします。
 
でも、変形するほど壊したのは患者さん。
だから、変形を直せるのも患者さん。
あなたがビクビクして施術しなければいけない理由はどこにもないのです。
 
このスタンスを見失わなければ、
良くなる方は良くなるでしょう。
中には、残念ながら治療の限界が見える方もいるでしょう。
 
仕方ありません。。。
 

変形するほど壊したのは誰ですか?

 
ビクビクしないで、笑顔で楽しく施術してくださいね。
その時、先生の最大限のパフォーマンスが発揮できることでしょう。
 
では、今日も素敵な1日をお過ごしください。♪
 
               片平悦子
 
 
<追伸>
 
書きながらドキドキしています。
 
今日の内容は、くれぐれも
技術者が楽するための考えとして、利用しないでくださいね。
自己保身のために使ってはいけません。
あくまでも施術者は、その時できるベストを尽くすのが前提です。
 
患者さんが帰ってから、
どうしたらもっと良くなっていただけるか研究する姿勢は失わないでください。
縁あってあなたに救いを求めてきているのですから。
 
頑張っている施術家が、いい人すぎて、
自分を責めたり自己卑下して苦しむのが辛いので書いてみました。
 

片平 悦子

パーフェクト整体創始者
片平 悦子

OLからの転身し、はり師,灸師、あん摩マッサージ指圧師資格取得し、2008年女性専用治療サロン「ヒーリングセンターヘルメス」代表。2010年、「女性治療家塾ヘルメス」主宰。2014年より、一般社団法人日本パーフェクト整体普及協会を設立し、認定講師による「パーフェクト整体」ヘルメス塾を全国数カ所で展開。